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2013.02.02 *Sat*

映画館で 『Les Misérables (レ・ミゼラブル)』 観賞

(以下セリフ、おすぎ風にお読み下さい)



「きゃびです! 感動です! 泣きました! 出演者全員が、こめかみに血管を浮き立たせながら熱唱です!
 
こんなに素晴らしい映画を見ない奴は、踏んづけてやるっっ!




と思わず冒頭から力説してしまったミュージカル映画『レ・ミゼラブル』でございます。
les-m.jpg


●あらすじ●

妹の飢えた子供たちの為に、たった一本のパンを盗んだ罪で19年間も刑務所に服役させられた男ジャン・バルジャン。仮出所はしたものの、行く先々で犯罪者という事で冷遇され、監視下にあるためまともな職にも就けず、絶望の淵にいたある日、とある村でミリエルという司教に出会う。司教はバルジャンを手厚くもてなし、夕飯とその日の寝床を彼に提供した。しかし日も昇らぬ真夜中、ミリエル司教への恩を仇で返すかの如く、バルジャンは司教館にあった銀食器を盗んで司教館から逃げるように出て行った。が、すぐに憲兵に捕らえられ、ミリエル司教の下へ突き出される。しかし司教は憲兵に「食器は私が与えたものだ」と告げて彼を放免させたうえに、「友よ、忘れ物だ」と言うと、更に二本の銀の燭台をも彼に差し出した。それまで人間不信と憎悪の塊であったバルジャンの魂は、司教の信念に打ち砕かれる。その出来事を境に、彼は「ジャン・バルジャン」としての憎悪に満ちた過去を捨て、名前を変え、「信念の元に、正直に、正しき行いをする人間」として生まれ変わる。数年後、「人格者のマドレーヌ氏」として市長にまで上り詰めたバルジャンの姿に「あれは仮出所違反をして逃亡中のジャン・バルジャンでは?」と不信感を持ったジャヴェール警部の出現によって、バルジャンの新たな逃亡生活が幕を開ける。






1985年の初演以来、2013年現在まで28年間もロングラン公演が行われているミュージカルの金字塔『レ・ミゼラブル』の完全映画化作品です。

そう、これは「原作版の映画化作品」ではなく「ミュージカル版の映画化作品」でして、原作に出てくる話や登場人物は結構、端折られております。

そしてミュージカルがベースになっているので、登場人物は2時間40分の間、歌いっ放し。

喋るシーンなんて、2時間40分の内、全部合わせても1分あるか無いか位の短さで、本当にミュージカル映画としても珍しいくらい、最初から最後まで歌いっ放しの映画です。

(貼り付けている予告版トレーラーに関しては、映画内の稀少な “台詞シーン” を全部つぎ込んで作ったと言っても過言じゃないかも、っていうか間違いなくそうだわ)



そうそう、申し遅れましたが、



アタシ、






ミュージカル映画が大嫌いなんですよ。






どんな名作だろうと、観てるとイライラしてくるというか、



「なんでそこでいきなり歌って踊りだすわけ!? 頼むから普通に喋ってよ!!」



と思っちゃって、最後まで観れない体質なんですよ。


そんな「ミュージカル大嫌い」なこのアタシが、このミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を観てどうなったかというと、







上映時間の2時間40分の間、泣きっぱなし!!!!







映画が終わった後は、感涙で顔をグシャグシャにしながら拍手しちゃった!!!


自分でも「ミュージカル大嫌いなのに、なんで!?」って思ったんだけど、この映画に関しては普通のミュージカル映画と決定的に違う点が幾つかありまして、それが功を奏したんだと思いますね、はい。


その点とは、




「殆ど台詞を喋らず、ほぼ歌のみでストーリー展開をしている」


「俳優陣は口パクではなくその場で実際に歌い、その音がそのまま採用されている」




という二点。


ジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンと、後に彼を執拗に追いかける事になるジャヴェール警部役のラッセル・クロウが映画の冒頭からいきなり向かい合って歌ゲンカを始めまして、そこでまず面食らうんです。



ジャヴェール警部 「仮出所だ、囚人番号24601~♪」

ジャン・バルジャン 「俺の名前はジャン・バルジャンだ~♪」

ジャヴェール警部 「そして俺はジャヴェールだ~♪ 俺の名前を忘れるな~♪ 絶対に忘れるな~♪ いいか、囚人番号24601~♪」



ってな感じにですね、いつまで経っても全く台詞を喋る様子がないんですよ。

ひたすら歌って掛け合いをしている二人の様子をみて、







「ちょっと待って。




ひょっとして、このスタイルが2時間40分も続くわけ!?」








と、思わず「ちびまるこちゃん」的な縦線が顔にサーッと走るアタシ。




ところが、ですよ。




この「まったく台詞がない、歌のみで進行する状態」に、耳が慣れてしまうんですねー。


逆に中途半端に途中で台詞が入ってこない事で、「(歌っているんだけど)普通に台詞を聞いているような感覚」になってきて、歌によるストーリー進行が全く苦にならない。


しかも、演じている俳優が『口パク』ではなく、本当にその場で歌っているから臨場感も凄い。


普通のミュージカル映画はまず歌をスタジオで録音し、撮影現場ではその歌に合わせて口パクをするのが常識なんですが、今作品では、俳優はイヤホンから聞こえるピアノの音に合わせてその場で歌い、それに後からオーケストラが伴奏を当てるという、本当にその場で歌うミュージカルを再現するような撮影方法が取られたそう。

俳優たちはキャラクターを演じながら歌っているので、歌っている時の感情表現が半端じゃないんですよ。


映画俳優だけでなく、ブロードウェイ俳優としてトニー賞も受賞しているヒュー・ジャックマン演じるジャン・バルジャンの素晴らしいこと!
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もう、歌も演技も安心して観ていられる安定感があります(ヒュー様、ステキ~♥)。



「ミュージカル映画にラッセル・クロウ!?」という、ある意味驚きのキャスティングだったラッセル・クロウの歌唱演技。
j-crowe.png

メディアからは酷評されているらしいけど、アタシ的には全然オッケーでしたわよ。

確かに、ヒュー・ジャックマンの「よく通る伸びやかな歌声」とは違って、少々荒削りな感じがしない事もないんだけど、タフなジャヴェール警部に良く合った、力強い歌声だったと思う。 

個人的には好きな俳優ではないけど、今回に関しては「よくやった、ラッセル・クロウ」と褒めてあげたい。



「高貴な生まれなのに、色物&アバズレを演じさせたら映画界一」のヘレナ・ボナム・カーター演じる「テナルディエ夫人」も良かった!!
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この人はイングランド王妃からアバズレまで、本当に役幅が広いカメレオン女優。

旦那テナルディエ役のサシャ・バロン・コーエンと合わせてみてると、ほんっとに小憎たらしくなってきたわ!



こんな実力派の俳優の中でも、アタシが特に胸を打たれたのが「薄幸の女性ファンティーヌ」を演じたアン・ハサウェイの熱唱!
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子供の父親に捨てられ、知人(実は大悪人のテナルディエ夫妻)に預けてきた一人娘コゼットの養育費を稼ぐため、マドレーヌ氏(名前を変えたジャン・バルジャン)が経営する縫製工場で働いていたものの、他の女性工員達の嫉妬からくる誤解によってバルジャンが知らないうちにクビになり、極貧に。胸も病に侵されていた。

そんな状態でも愛娘コゼットにお金を送るため、長かった美しい髪を売り、歯を売り、売れる物が何も無くなってしまった彼女は、遂に娼婦に身を落とす(それほどまでして工面したお金も実はコゼットには一銭も届いておらず、テナルディエ夫妻が横領し、8歳のコゼットは夫妻の宿屋で下女のように働かされていた)。


もう本当に薄幸すぎて、



「とにかく可哀想なんで、頼むからオスカーの助演女優賞をあげてください!!」




って思っちゃったくらい薄幸。


そんな彼女が娼婦として初めて客を取った直後に、号泣しながら歌った 『I Dreamed A Dream(夢やぶれて)』でアタシの涙腺決壊 。

そしてジャン・バルジャンに娼婦の溜り場から救出されて運ばれた病院で息を引取る直前、もう会えない愛娘コゼットの幻に向かって手を伸ばしながら彼女が歌う『Come To Me』。




「おいでコゼット、もうおやすみの時間は過ぎたわよ。

おいでコゼット、ママの腕の中でお休み。

すぐに暗闇がやってくるけど、ママが子守唄を歌って、朝になったら起こしてあげる・・・。

(彼女を看取っているバルジャンに)
あの子に会えたら伝えて下さい・・・『愛してるわ、コゼット』って・・・・。」





ここでファンティーヌ、絶命。


もうこのシーンで、アタシの顔は「ライオン風呂」状態になりました!


バルジャンがファンティーヌが亡くなる前に交わした「コゼットの後見人になる」という約束を果たすため、バルジャンはコゼットをテナルディエ夫妻から救出するべく夫妻の宿屋に向かうんですが、そんな事とは露知らず、ボロボロの服を着たコゼットが汚い床を磨きながら、これまたボロ雑巾で手作りしたボロボロの人形を抱きしめつつ歌う『Castle On A Cloud』がまた泣ける。

young-c.jpg

「私は夢の中で雲の上のお城に行くの。

そこには私が磨かなくちゃいけない床はないし、オモチャで溢れたお部屋もあるの。

そこには白い服を着た女の人がいて、いつも私をやさしく抱きしめて、子守唄を歌ってくれる。

そして “愛してるわ、コゼット” って言ってくれるの。」




このシーンで、アタシの顔(&旦那の顔)は「ナイアガラの滝」状態に!



あーもう、だめだー。

こういう親子のシーンを見ると、ついつい自分と我が子達の姿を重ねてしまうんだよね・・・。

旦那も子供が出来てからすっかり子供関連のシーンで涙もろくなっちゃったわ。

ちなみに 『Castle On A Cloud』 は、『Come To Me』 と歌詞がシンクロしてるんですね、きっと。




それにしても、



娘のために髪を売って坊主頭になったファンティーヌの姿は、薄汚れていても美しかった。




その坊主姿の美しさは、どこぞの「この人」b-z.jpgのソレ とは大違いでしたわよ、ええ。



あとは悪人テナルディエ一家の長女で、普段は両親の悪事に加担しているエポニーヌが、片思いしている青年マリウス(←成長したコゼットに御執心。割とあからさまなエポニーヌの気持ちに気付かないボンクラ)に対してだけは「正直で、善良であろう」とする健気な姿に胸が痛んだわ。


でも、このエポニーヌの設定、何かを思い出させるのよね。


「何だろう? 一体、何がエポニーヌと被ってるんだろう?」


と映画を見ながらずっと思ってたんだけど、ようやく気付きました。


エポニーヌのキャラは、この人と被るんです。







食パンマン様に恋する「ドキンちゃん」です!
ds.jpg


そうだよー、エポニーヌはドキンちゃんなんだよー。


普段は悪事を働いているのに、愛しい殿方の前ではウヴで一途な女に大変身。


作者のやなせたかし氏によると「しょくぱんは食品でドキンちゃんはバイ菌なので結ばれることはないが、叶わない恋をすることだってある」とのこと。

エポニーヌの恋も決して叶う事はないのだけど、愛する男の恋の架け橋をしてあげたり「愛する男が愛する人だから、助けなければ」という、見ていて切なくなるシーンもあり、恋していた時代の自分を思い出して思わず涙。

ドキンちゃんの恋は成就しないけど、エポニーヌに関しては「成就はしないけど、彼女的にはハッピーエンド」な最期を迎える事になります。


ちなみに、エポニーヌ役の女優さん(めちゃくちゃ上手い!)は、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でも同じキャラクターを演じている舞台女優さんで、エポニーヌ役の最有力候補と言われていた人気歌手テイラー・スウィフトや、ドラマ『グリー』で有名な歌える女優リア・ミシェルを抑えての大抜擢だったそう。



リトル・コゼット役の女の子も良かったけど、自らの信念で大人に混じって六月蜂起に参加し、12歳の命を散らす浮浪児のガヴローシュ少年(実はテナルディエ一家の長男)を演じた男の子も素晴らしかった。


このガヴローシュ少年を含め、物語に登場するほぼ全ての人物には「愛する者」そして「信じるもの」があって、その愛する者を守るため、信じるものを貫き通すために、一所懸命もがく彼らの姿が映画全体のストーリーになっていて、見ているこちらの心が揺さぶられるんです。

それは、その誰もに共感できる部分が自分にもあるからで、もう見ていて切ないのなんのって・・・!


だけどこの映画は「可哀想」だけじゃないんです。


見終わった後は





「愛って、人を愛するって、本当に素晴らしい事なんだ」





と、こんなひねくれたアタシですら涙を流しながら純粋にそう思える、素晴らしい作品でした。


ウィキペディアの作品紹介文にある



『これは、ひとりの徒刑囚が偉大なる聖人として生涯を終えるまでの物語であり、その底を流れているのは、永遠に変わることのない真実の『愛』である。』



という言葉がピッタリの内容。


ラストでの「民衆の歌」の大合唱も、本当に素晴らしかった!!!


映画館でも、DVDでも、とにかく沢山の人に観てもらいたいと思った素晴らしい映画でした。


ミュージカル版の『レ・ミゼラブル』も観たくなりました。


バンクーバーで公演がある時は、絶対に観にいくわ!!

category : 映画鑑賞

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きゃび

Author:きゃび
西日本の某県出身。1999年6月、日本にてドデカいカナダ人(旦那)に遭遇。その後何故か付き合う事となり、1年7ヶ月の交際を経て、2001年4月、日本にて結婚。転居先の愛知県にて三年半の新婚生活を送った後、2004年8月、移民権取得と同時にカナダ・バンクーバーに移住。2008年5月、第一子となる息子誕生。2008年12月にバンクーバー郊外の某市にお引越し。2010年11月、第二子となる娘誕生。2011年7月、愛猫二匹のうちの一匹だった愛猫“うらら”が天に昇りました。それから一年半後の2012年12月新たに雌猫のセリーナを我が家に迎え入れました。現在、旦那・息子・娘・愛猫ティファ&セリーナと共に「笑い大いにアリ、涙たま~~~にアリ、大噴火けっこうアリ」の、お気楽主婦生活を送っています。

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